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構の郭

2013
茨城県
建築設計:武井誠+鍋島千恵/TNA

北に山を抱え、川に向かって開かれた広い敷地という良好な土地環境にこの住宅はあります。手前の幼稚園の桜の樹々は春になるとうっすらとピンクがかった白い花を咲かせ、子供達に春の歓びを伝えることでしょう。そののどかな田園風景をゆるやかに住宅に取り込みながら、この建築が持つ独特の透明感をよりいっそう引き立たせることが造園の役割だと考えました。南からの心地よい風が建物の足下を抜けて行き、北の山へ還って行くようなイメージで植栽を行いました。

幼稚園のサクラの開花時期に合わせて樹種を選択し、この建築に適したサイズ・樹形のサクラを選び、配置しました。春には一連のサクラの花が庭から山へ向かって連なります。それぞれの庭には特徴があり、壁ごとに上下変動する開口に合わせて、額縁に合ったサイズの絵になるように木を組んでいきました。それぞれの部屋からは違った風景が見えるようになっています。そして1つ1つの庭をつなぎとめるように、芝生が全ての庭に行き渡ると共に、花に関しては建物に合わせて白い花を持つ植物で統一しており、1年を通してどこかに花が咲いている状態にしています。

器が良いと木も入れやすく、植栽もうまく映えるものです。低い壁で囲まれた7m四方の庭からは、周囲の建物や構造物が見えなくなるため空が大変美しく見えます。夕暮れ時、薄明を背に映る落葉樹の枝や幹の線は、建築と相まって新たなスカイラインを空に投影していま す。夕方に庭へ出て静かに上を眺めてもらえれば、涼しい空気を感じながら心も安らいでいただけるかと思います。
構の郭
©Daici Ano
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